原状回復は具体的になにをするの?

原状回復の具体的な内容

 

借主が原状を回復するために費用を負担しなければならないのは、借主が適切な取り扱いをしなかった貸主が故意にした貸主の不注意でできたなどという理由でできた汚れや破損に対してです。

 

例えば、浴室を清潔に使用しなかった為に、大量のカビやシミができてしまった、大型家具を引きずったために、床にキズがついてしまった、パーテーションなどを取り付け、室内の間取りを改造してしまった、換気扇を定期的に清掃していなかった為に、換気扇やその周りの壁が非常に汚くなってしまった、壁に棚を取り付ける為、壁に穴をあけてしまったというような場合には、借主が原状回復する義務があり、室内の破損や汚れなどの状態がひどく、修復に費用がかさむ場合には、敷金が返ってこない場合もあります。

 

陽に当たったせいで、壁紙の色が褪せてしまった、家具を置いていたために、カーペットがへこんでしまった、壁にポスターを張っていたために、画鋲の跡がついてしまった、冷蔵庫を置いてあった場所の床だけ、きれいなままなので、床に色の変化がついてしまったというような、普通に生活している中で、消耗、劣化していくようなことに対する修理の費用は、修繕費としてあらかじめ家賃に含まれているので、借主が負担する必要はありません

 

退去する際に、借主が負担する必要のない修繕に関してまで原状回復の請求をされた場合には、貸主と交渉し、解決できない場合には、国民生活センターや、法律の専門家に相談しましょう。

 

東京都や国土交通省が出している賃貸住宅トラブル防止、原状回復をめぐるトラブルなどのガイドラインを参考にして、どこまでが自分が負担しなければならない修理なのかを把握しましょう。

 

 

東京都都市整備局 賃貸住宅トラブル防止ガイドライン

 

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/tintai/310-3-jyuutaku.htm
国民生活センターでは、中立の調停人によって合意の糸口を見つける制度であるADR(裁判外紛争解決手続)を紹介してくれます。

 

http://www.kokusen.go.jp/adr/index.html
これで解決できない場合には、法律の専門家にアドバイスを受け、家庭裁判所で少額訴訟を起こすことになります。